日本の三大夜景のひとつに数えられる、北海道函館市。最近では新幹線が開通し、蔦屋書店ができるなど、新しいニュースで目にする機会が増えましたが、横浜や長崎と並ぶ日本最初の貿易港として栄えた港町でもあり、今でも当時の町並みを色濃く残す希少な町です。
貿易港として栄えた港町の特徴である、洋館の建ち並ぶ旧外国人居留地(元町)やベイエリアの赤煉瓦倉庫はもちろんのこと、和洋折衷の擬洋風建築が現役で使われ、チンチン電車もまだ現役で走る、時が止まったかのような昭和レトロな町ですね。
侍文化の終焉、新時代の文化の幕開け、北洋漁業の発展など、現代への歴史のつながりを感じ、文化的な刺激もあります。
そんな函館にある擬洋風建築に売却の噂を聞きつけ、取材に行ってきました。
東京からは羽田から飛行機で1時間弱。空港からはレンタカーを借りて、函館駅まで約20分で着きます。毎回7時55分の羽田発の飛行機に乗って、10時半には函館駅前にある朝市で朝ごはんを食べているような。
今回紹介する擬洋風建築は、函館駅からは歩いて16分。市内を走る路面電車函館市電の十字街電停からは歩いて2分という立地です。十字街といえば函館のかつての中心地。
直ぐそばにある函館湾を望むベイエリアには、赤煉瓦の金森倉庫や古希庵、旧茶屋亭、ラ・コンチャといった伝統的建造物が並ぶ伝統的建造物群保存地区になっていて、レトロな町並みをゆっくり散歩できる函館の観光名所のひとつです。
伝統的建造物のひとつ擬洋風建築は、1階が和風で2階が洋風の上下和洋折衷様式と呼ばれる建物で、函館湾からは洋風の建物が並ぶ町並みに見え、威容を誇っていたとか。
主な特徴としては、1階の和風部分は、格子の出窓にささら子下見板張り・引違い戸の玄関という町屋風の造り。胴蛇腹を介して、2階は下見板張りの外壁に縦長窓(上げ下げ窓)・軒蛇腹に持ち送り・寄棟屋根という洋風の造り。
こちらの建物は1階は外観から改装したようで、町屋風の特徴は失われてしまいましたが、2階は函館によくみられる擬洋風建築の特徴そのままです。
飲食店のイベント施設兼倉庫として利用されていたそうで、1階にはイベント用のスペースと業務用冷蔵庫、2階には竣工時のままの座敷(畳はすべて上げられています)と、休憩室として使われていた居間という配置です。
建物の奥には木造2階建ての倉庫が、ほぼ竣工当時の状態で隣接していました。
擬洋風建築が並ぶ町並みが人気で、観光客の多い地域ですので、飲食店や物販店として活用するのがよさそうですが、内装に関しては大掛かりな工事が必要かと思われます。
伝統的建造物群保存地区と都市景観形成地域外ですので、外観の補修費用等に関する補助が受けられないのがちょっと残念です。
※築年数は不明ですが、昭和9年の函館大火の後に建てられたのではないかと思われます。
※倉庫付きの売買です。
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北海道 函館市 十字街 擬洋風建築 末広町 函館駅
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