たまに出てくるこういうマンション。実際に住むことを考えると、いろいろと不具合がありそうで、躊躇してしまいますが、なんとなくポテンシャルの高さを感じ、すべてを受け入れてしまいたくなってしまいそうな物件。
以前紹介した、「夏の家」なんかもそうですね。
今回ご紹介するこのお部屋も、そんな物件です。
建付けが悪く開閉に工夫がいる室内ドア、タイル張りでバランス釜のお風呂、給湯器ではなく湯沸し器のキッチン。夏はいいとしても、冬は厳しそうな「夏をもって旨と」したお部屋です。
高い塀に囲まれ、門扉はキャスター付きの鉄の格子戸という、ヴィンテージマンションを多く見かけるエリアにあって、少し異色な社宅のような外観。最近大規模修繕を行ったのか、外壁はきれいに塗装されていました。昭和40年築ながら、共用部分は清潔感があります。
代々木で、昭和40年築の分譲マンションで、100平米超の居住空間でありながら、社宅のような外観というのもびっくりですが、とにかく驚きの連続でした。
最初のびっくりは、玄関に。
玄関は、エレベータホールから少し引っ込んだアルコーブの左手に。右手を見ると、受付のようなカウンター付きの引き戸が。投函口が付いているので、郵便受け(1階にも集合ポストがあります)もしくは新聞受けなのかもしれませんが、受付カウンターのようなタイプは初めてです。開けてみると、キッチンの収納に落ちるような仕掛けに(9枚目の写真)。
室内の印象は、とにかく明るい。ほとんどの室内ドアの上部には欄間窓が設けられていて、暗くなりがちな廊下や玄関にも光が差し込んでいます。
続いてのびっくりは、この室内ドアに。
なんと、下部に無双窓が。壁についているのは見たことがありますが、室内ドアは初めてです。欄間窓で彩光を、無双窓で換気をと、よく考えられています。
間取りは、玄関を中心に、北・北東・東・南と4方向へ部屋が突き出た、金平糖のような配置。
面白いのは、北西に突き出た5.5帖の洋室。真ん中に壁を造り半分に仕切っていますが、この間仕切りは上下互い違いで、ロフト型と小上がり型の造り付けベッドになっていました。小上がり型は、まるで同潤会アパートの仕様です。(5,6枚目の写真)
南向きのリビングダイニングは、形もよく、広々としたスペースです。隣接する3.6帖のキッチンとは一枚の片開きドアで行き来できますが、配膳に難ありかと思いきや、食器棚の真ん中が配膳窓になっていました。
こんな造りは、これからのマンションではもう見かけないだろうな~~。
現代の生活に慣れてしまった僕らには、不具合と感じるところが多そうなマンションですが、住むうちに失われてしまった感覚が、ちょっとずつ戻ってくるんだろうなぁ、という気もしました。
この感覚を楽しめる方募集中です。
駐車場:月額40,000円(要空確認)
バイク置場:月額1,500円(要空確認)
駐輪場:月額1,000円(要空確認)
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