昼下がり、座布団を半分に折って枕がわりにし、畳の上にゴロリ。
窓から入る風と緑のにおいを楽しみながらの昼寝。
腕についた畳の跡を気にしながら、ゆっくり起きて午後も頑張る。
太陽が傾いてきたら、蚊取り線香を焚きながら、縁側で夕涼み。
庭で作った採りたての枝豆とプチトマトと、冷えたビール。
夜は、押し入れから布団を出して、洗いたてのシーツを敷き、丁寧に床（とこ）を作る。
朝起きたら、布団をたたみ押し入れにしまって顔を洗ったら、さぁ朝ご飯！
お掃除もやりがいのある広さ、縁側と中廊下はギュッと固く絞った雑巾でダダダッとかける、あの懐かしい雑巾がけ。軽く汗ばんだところに、冷たい麦茶とスイカで一服…
ハレの門出は、昔は床の間のある和室と6帖の和室を繋げて、親類や近所の人も総出でここで祝言をあげたのでしょう。
例えば、そんなさまざまな時間、それぞれの暮らしの歴史が、ここでは何十年も繰り返され刻まれてきたんだなと想像します。
そして、今、東京にいながらにして、このような時間を生活に取り込み、自分流に生きることが出来る。
他ではなかなかない、この家に住んだ人だけの特典です。
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