港区白金台の閑静な住宅街の一角にあり、緑豊かな環境の中に昭和37年築の白金今里アパートが建っています。
入口にあるアパートの表札をみると、住所が港区芝白金今里町と書かれていました。竣工された当時はまだ「港区芝白金今里町」だったのがうかがえます。現在の「港区白金台」に変わったのは、昭和44年。表札が当時の趣を残してくれています。
アパートは２棟向かい合っていて、階段室タイプで各室の独立性が高い造りです。中央には中庭のような場所もあります。
滑り台やベンチもあるので、小さなお子さんが遊びまわったりベンチで本を読みふけったりもできそうなゆとりのある空間です。同潤会アパートや阿佐ヶ谷住宅のコモンスペースの概念を取り入れているのでしょうか。
この空間を少し味わいたくなり、お部屋に入る前にベンチに腰を下ろしてついつい長居をしてしまいました。
取材は午前中に行ったのですが、空気が凛としていてとても静かな環境で居心地がよく感じられました。
お部屋はリフォームされていました。
11帖のリビングダイニングと6帖の和室とシンプルな間取りになっています。
玄関からリビングダイニングキッチンへと繋がる引き戸はガラス製でした。その当時のままの建具なのか引く時にガラガラという音がして、懐かしさを感じました。
大使館や広い敷地の邸宅が多い、高級住宅街の白金台。外苑西通りを渡ると、長者丸の高級住宅街。
シロカネーゼやプラチナ通りの名前やイメージから、ゴージャスな印象を持ってしまう方も多いかもしれませんが、実際は、銀杏並木や自然教育園のなど、木々の多い、落ち着いた品のある住宅街です。
※楽器・石油系暖房器具の使用不可
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